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転籍を拒否した男性 課長での職場復帰命令 東京地裁

投稿日時: 2017-06-13 19:33:45 (733 ヒット)

以下、引用です。

  転籍を断ったため降格・配置転換を命じられたとして、カーテンのリース会社の元次長の男性(56)が職場復帰や給与の差額支払いを求めた労働審判で、東京地裁は9日、元の職場の課長にするよう命じる審判を下した。

 審判手続申立書などによると、男性はキングランメディケア(東京都)の業務管理本部次長だった2014年、同社に籍を残したまま経営が悪化していた同業他社に出向。昨年に他社への転籍を打診されて断ると係長に降格になり、工場でカーテンのクリーニング作業を命じられた。約50万円の月給は約30万円に下がった。

 審判は、男性を課長として元の職場に戻し、月給は45万円とする。下がった給与との差額の一部に相当する解決金を男性に払うよう会社に命じた。

 男性の代理人弁護士によると、地裁は会社が調停案に同意しなかったため、従いやすいように次長ではなく課長での復帰を命じたとみられる。会社が異議を申し立てれば、正式な裁判に移行する。

 キングランメディケアは「担当者が不在で、コメントできない」としている。

(6月9日 毎日新聞)