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日本人学校理事長 外国人留学生に違法長時間労働助長容疑で逮捕

投稿日時: 2016-01-26 18:48:13 (804 ヒット)

以下、引用です。

  外国人留学生法で定められた制限時間(週28時間)を超えて働かせた疑いが強まり、福岡県警は23日、日本語学校「JAPAN国際教育学院」(福岡県直方市)を実質経営する上野末次(すえつぐ)容疑者(57)ら3人を出入国管理法違反(不法就労助長)容疑で逮捕した。3人はあっせんした個々の就労先での労働時間を制限時間以内に抑えつつ、複数の場所で働かせることで違法な長時間労働を繰り返しており、県警は巧妙な手口の解明を進める。

  逮捕容疑は、3人は2015年4月下旬〜同11月中旬ごろ、学校に通うベトナム人留学生4人に複数のアルバイト先を紹介し、週28時間を超えて就労させたとしている。県警は19〜24歳の留学生の男4人も同法違反(資格外活動)容疑で逮捕した。

留学生の就労は原則として学業に専念させるため禁止されているが、学費などをまかなう目的のアルバイトは例外的に認められている。入管当局によると、各地の入国管理局事務所で在留許可証を提示し、申請書を出して許可を得れば、風俗店などを除き週28時間まで働くことができる。

捜査関係者によると、JAPAN国際教育学院の留学生もこうした手続きを経て許可を取り、地元の食品加工工場などで働いていた。個々の就労先でのアルバイトの時間は週28時間以内だが、複数のアルバイトを掛け持ちし、総労働時間が上限を超えているという。

一方、学校側は誰がどの会社で何時間働き、どれだけの報酬を得たか、一覧表を作成して管理していた。県警はこうした情報から学校側が違法性を認識していたとみている。

(1月23日 毎日新聞)