「長時間労働で自殺」因果関係認める 肥後銀行
以下、引用です。
2012年にうつ病で自殺した肥後銀行の男性行員=当時(40)=の遺族が、自殺の原因は長時間労働による過労だったとして、約1億7千万円の損害賠償を求めた訴訟で、銀行側が当初の主張を撤回し、自殺と長時間労働の因果関係を認めたことが10日、分かった。
同行は昨年8月と11月の口頭弁論で因果関係などを否定し、争っていたが、今年4月、熊本地裁に提出した準備書面で「男性が長時間の過重な労働でうつ病を発症したこと、それを被告(銀行)が認識し得たこと、うつ病に罹患した結果自殺した点については、従前の主張を撤回し、これを認める」と改めた。
昨年12月、同行は男性に労使協定の限度を超えて時間外労働させていたとして、労働基準法違反の罪で熊本簡裁から罰金20万円の略式命令を受けた。
同行文化・広報室は主張を改めたことについて「略式命令を受けての反省など、諸事情を勘案して判断した。裁判ではご遺族の意向をできるだけくみ取り、誠心誠意対応したい」としている。第3回口頭弁論は今月18日。
訴状によると、男性は熊本市の本店でシステム更新業務を担当していた。12年10月上旬にうつ病を発症し、同月18日に飛び降り自殺した。直前の1カ月間の時間外労働は255時間に上ったとしている。
熊本労働基準監督署は昨年3月、男性の自殺を労災と認定している。
(7月11日)
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