HOME  > 新着情報  > 労働法ニュース  > 「研究途中の雇い止めは不当」 研究者男性 和光純薬を提訴
アーカイブ | RSS |

「研究途中の雇い止めは不当」 研究者男性 和光純薬を提訴

投稿日時: 2010-11-05 20:07:40 (2768 ヒット)

 大阪大学と武田薬品子会社の「和光純薬工業」(大阪市)の共同研究プロジェクトに、同社の嘱託社員として参加していた生物化学研究者の男性(53)が「研究途中に雇い止めされたのは不当」として4日、同社での地位確認などを求める訴訟を大阪地裁に起こした。

 訴状によると、共同研究は平成20年4月から5年計画でスタート。男性は最初の1年間、大阪大の特任教授として研究を主導。大学の規定で特任教授を離れた21年4月からは、和光純薬の嘱託社員として勤務していた。

 ところが同社は今年4月の契約更新の際、男性の労働条件をフルタイムから週3日に変更、契約期間も1年から半年に切り替えた。

 男性は労働契約の改善を再三訴えたが受け入れられず、武田薬品のコンプライアンス窓口に通報した直後の9月、半年間の契約満了を理由に雇い止めを通告されたという。

 男性側は「プロジェクトは男性の研究をメーンに計画されたもので、5年間の期間中は雇用継続されるのが当然」と主張。和光純薬側は「訴状の内容を見て対応を検討したい」としている。

(11月4日 SankeiBiz)