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仁和寺元料理長 349日連続勤務でうつ 過労認め賠償

投稿日時: 2016-04-19 18:54:27 (961 ヒット)

以下、引用です。

  長時間労働で抑うつ神経症を発症したとして、世界遺産・仁和寺(にんなじ、京都市右京区)が境内で運営する食堂で働いていた元料理長の男性(58)が、同寺に慰謝料など約4700万円の賠償を求めた訴訟の判決が12日、京都地裁であった。堀内照美裁判長は「業務は著しく過重だった」として、寺側に約4250万円の支払いを命じた。

 判決によると、男性は2004年から宿泊施設「御室(おむろ)会館」の食堂に勤務。05年からは料理長として働いていたが、11年以降、時間外労働が月140時間を超えるのが常態化し、月約240時間に及ぶこともあった。11年は356日出勤し、そのうち349日は連続して勤務していた。男性は12年に抑うつ神経症を発症し、同年から休業している。

 堀内裁判長は、過重な業務がなければ、抑うつ神経症を発症することはなかったと指摘。寺が労務管理体制を整え、業務量を調整したり人的体制を充実させたりして、男性の業務が過重にならないようにする義務があったと結論づけた。

 判決後、男性は「病気になり、働けなくなったのはショックだった。寺側には謝罪してほしい」と語った。

 仁和寺は「主張が認められず残念。判決文を精査し、今後の対応を決めたい」とする談話を出した。

(4月13日 朝日新聞)