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過労でうつ自殺 労災認定後、遺族ウェザーニューズに損害賠償を求め提訴

投稿日時: 2010-10-04 08:45:40 (3558 ヒット)

 気象予報士の男性がうつ病になり自殺したのは、勤務先の気象情報会社「ウェザーニューズ」(千葉市)での長時間労働による過労が原因として、京都市の遺族が1日、同社に約1億円の損害賠償を求める訴えを京都地裁に起こした。

 原告側代理人によると、時間外労働が200時間を超える月もあり、千葉労働基準監督署はことし6月、「長時間労働による過労自死」と認定した。

 訴状によると、男性=当時(25)=は2008年4月に入社後、千葉市の「予報センター」で天気予報の業務を担当。早朝から夜中までの勤務でうつ病を発症し、半年後の同年10月に自宅で自殺した。

 同社では、入社後半年間の「予選」と呼ばれる試用期間に雇用継続を判断するシステムで、自殺前日には上司が男性に「予選通過は難しい」と告げていた。

 原告側は「異常な長時間労働の上、健康管理を行わず、安全配慮義務違反は明らか」と主張。男性の兄(32)は提訴後の記者会見で「弟のような被害が二度と起こらないよう会社の労務管理の実態を明らかにしたい」と話した。

(10月1日 共同通信)