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民主党政権公約で掲げた「年金通帳」の配布見送りへ ネット閲覧で代替

投稿日時: 2011-11-17 19:41:30 (1330 ヒット)

以下、引用です。

 年金記録問題をきっかけに民主党が政権公約で掲げた「年金通帳」を配る構想をめぐり、厚労省は16日、インターネット上で通帳に見立てた画面を表示させる代替案を示した。構想は加入者が保険料の納付実績や年金額を確認しやすくするねらいだったが、金融機関で使える通帳方式は多額の導入コストがかかるため、事実上見送る。

 新たな案は「e(イー)―年金通帳」(仮称)。登録すれば、ネット上で保険料の納付実績や将来もらえる年金の見込み額を閲覧できる現行の「ねんきんネット」を衣替えする。ネットを利用できない人などの希望者には、市町村の窓口や郵便局で印字したものを渡す。導入にかかる費用は数億円程度で、2013年度中の実現を目指す。

 年金通帳の構想は、旧社会保険庁のずさんな記録管理問題を受けて、民主党が信頼回復策として発案。加入者が自分の年金に関する情報を全国の金融機関の現金自動出入機(ATM)で記帳できる仕組みを想定し、09年の衆院選の政権公約では、全ての加入者に交付するとしていた。

 ところが、政権交代後も苦しい財政事情のもとで具体化が進まず、この夏以降も、厚労省の検討会でATMを設置する関連業界に意見を求めたが、「膨大な費用がかかり、現実的ではない」(全国銀行協会)と相手にされなかった。

(11月16日 ニュース)