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アスベスト 孫請け従業員、知人の証言基に労災認定へ 長崎 

投稿日時: 2013-10-23 17:11:05 (1256 ヒット)

以下、引用です。

  三菱重工業長崎造船所(長崎市)の孫請けで働き作業中に吸い込んだアスベスト(石綿)が原因とみられる中皮腫になった長崎市の東尾守人さん(故人)に対する長崎労働基準監督署の労災保険の不支給処分を、長崎労働局の長崎労働者災害補償保険審査官が取り消していたことが21日、分かった。知人の証言を基に判断した。同労基署は労災認定手続きを進める。

 石綿に関わる労災認定では関連書類や同僚の証言が必要。物証に乏しい孫請け労働者が知人の証言で労災を認められれば珍しいケースになるという。取り消しは9日付で、東尾さんの行政不服審査請求に基づいて行われた。東尾さんは今月15日に77歳で死亡した。

 東尾さんは1950年代、船の配管に断熱用の石綿を巻く作業に従事。2007年ごろに悪性胸膜中皮腫を発症。12年に労災認定申請したが、長崎労基署は今年3月「客観的証拠がない」と不支給処分にした。同審査官は現場で石綿を扱っていたとする知人の証言は信頼できると判断した。

(10月21日 Sankeibiz)