新着情報
社会保険ニュース : 年金運用 3兆円余の赤字に
国民年金と厚生年金の積立金のことし4月から6月までの市場運用は、ギリシャの財政危機をきっかけにした世界的な信用不安の影響で、国内外の株式価格が大幅に下落したことから3兆6000億円余りの赤字。
国民年金と厚生年金の積立金を運用している「年金積立金管理運用独立行政法人」によると、ことし4月から6月までの積立金の市場運用は、3兆6584億円の赤字となり、過去最高の黒字となった昨年度の運用実績から一転して巨額な赤字となりました。これは、ギリシャの財政危機をきっかけにした世界的な信用不安によって国内外の株価が大幅に下落したことに伴うものです。3か月ごとの積立金の市場運用が赤字となるのは、アメリカの大手証券会社の経営破たんをきっかけにした世界的な金融危機の影響を受けた去年1月から3月までの期間以来で、平成13年に市場での自主運用を始めてから4番目に大きな赤字額となりました。「年金積立金管理運用独立行政法人」は「今の経済状況は好転する見通しが見えないので、厳しい運用が続くことが予想されるが、積立金は長期的な運用を行っており、直ちに年金の給付に影響が出るということではない」としている。
(8月30日 NHKニュース)
労働法ニュース : 不払い残業代 「五右衛門」元バイト和解
パスタ店「洋麺屋五右衛門」でアルバイトをしていた男性が、運営会社の日本レストランシステム(東京都渋谷区)に「変形労働時間制」を不正に適用されたとして、不払い残業代の支払いを求めた訴訟は24日、東京高裁(一宮なほみ裁判長)で和解が成立した。「制度の要件を順守していない」とした東京地裁判決に基づき、同社が約12万円を支払い済みであることを確認し、会社側が違法な運用だったと認めることなどが条件。
(8月25日 毎日.JP)
その他ニュース : 最低賃金30円上げ初の800円台 東京都 平成22年10月24日適用
東京労働局は都内の2010年度の最低賃金(時給換算)を現行より30円引き上げ、821円とすることを決めた。初めて800円を上回り、10月24日から適用する。現行の最低賃金は791円で、引き上げ額が30円以上になるのは1977年度以来という。
ただ、生活保護の水準よりはなお10円低い状態が続く。
(8月25日 日経新聞)
社会保険ニュース : 平成22年9月からの厚生年金保険料額表
9月から厚生年金保険料が変更になります。
9月からといっても、実際、給与から天引きしている厚生年金保険料を改定するのは
ほとんどの会社が10月支給分からです。
平成22年9月適用の厚生年金保険料額表は⇒こちら
社会保険ニュース : 国民健康保険と健康保険への再編を決定 高齢者医療制度の動向 厚労省中間報告
75歳以上が対象の後期高齢者医療制度に代え2013年4月から導入する予定の新制度について、厚生労働省の「高齢者医療制度改革会議」(座長・岩村正彦東大大学院教授)は20日、中間報告を正式にまとめた。
現役世代と同様、高齢者も働き方に応じて加入先を国民健康保険(国保)と、企業の健康保険組合など被用者保険に再編するのが柱。
- 75歳以上約1400万人のうち、8割強に当たる自営業や無職の人ら約1200万人は国民健康保険
- 会社員やその扶養家族約200万人は健康保険(被用者保険)に移る
ただ、全国知事会からの委員である神田真秋愛知県知事は、市町村が運営する国保を都道府県単位で広域化する点などに反対する意見書を提出。厚労省は将来的に国保の運営主体を都道府県にしたい考えで、今後、調整は難航しそうだ。
厚労省は12月に最終報告をまとめ、11年の通常国会に法案を提出する方針。
(8月21日)