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新着情報

  

労働法ニュース : 雇用継続「期待権」認定 「雇い止めは解雇権乱用」大阪高裁

投稿日時: 2010-07-01 09:02:30 (2876 ヒット)

 京都府向日市の倉庫会社を60歳で定年退職後、同社に再雇用された大津市の男性(62)が、1年での雇用打ち切りを不服とし、同社に対し賃金の仮払いなどを求めた仮処分申請の抗告審で、大阪高裁は再雇用継続に対する男性の「期待権」を認め、仮払いを命じる決定を25日付で出した。

 65歳までの雇用確保を義務付けた改正高齢者雇用安定法(06年施行)を踏まえ、前坂光雄裁判長は「男性が雇用継続を期待することには合理性があり、雇い止めは解雇権の乱用に当たる」と判断した。29日に会見した男性の代理人の渡辺輝人弁護士によると、再雇用後の雇い止めを巡る争いで、雇用継続への期待権を認めた司法判断は全国で初めて。

 決定などによると、男性は67年、親会社に就職し、08年6月の定年まで子会社の倉庫会社で働いた。同社は同年、同法に基づき64歳までの再雇用制度を導入。男性も1年ごとに契約を更新する前提で再雇用されたが、09年6月、業績不振を理由に打ち切られた。

 高裁は、男性以外の被再雇用者の契約は更新されたことなどから「会社は雇用継続の努力を尽くしていない」と指摘。男性が定年まで勤め上げたことも考慮し、打ち切りは不適当と判断した。男性は京都地裁への仮処分申請が却下され、抗告していた。

(6月30日 毎日新聞)


労災ニュース : 石綿の労災認定1000人超=4年連続で−厚労省

投稿日時: 2010-06-30 19:46:52 (1619 ヒット)

 アスベスト(石綿)による肺がんや中皮腫(しゅ)などで2009年度に労災認定を受けた人1073人だったことが29日、厚生労働省の集計で分かった。前年度比3.8%減となったが、4年連続で1000人を超えた。

 石綿被害による労災申請者は同11.3%減の1176人。
認定者のうち

  • 中皮腫は536人
  • 肺がんは483人

都道府県別

  • 東京都142人
  • 大阪府104人
  • 兵庫県101人

 また、石綿救済法に基づく特別遺族給付金を請求した遺族は同64.8%減で90人、支給決定は17.4%減の100人だった。

(6月29日 時事ドットコム)


社会保険ニュース : 新年金制度、一元化し最低額保障 政府が7原則

投稿日時: 2010-06-30 19:06:31 (2026 ヒット)

 政府の「新年金制度に関する検討会」(議長・菅直人首相)は29日、2014年度以降の導入を目指す新制度に関する基本原則7項目を決めた。

 検討会は新たな年金制度を検討する必要性について、労働力人口の減少などを挙げて「現行制度を存続させることは困難」とした。

新たな年金制度の基本7原則

  1. 年金一元(全国民が同じ1つの年金制度に加入)
  2. 最低保障(最低限の年金額を保障)
  3. 負担と給付の明確化(負担と給付の関係が明確な仕組みに)
  4. 持続可能(将来にわたって誰もが負担でき、安定的な財源を確保する)
  5. 「消えない年金」(年金記録の確実な管理と加入者本人がチェックできる体制に)
  6. 未納・未加入ゼロ(年金保険料の確実な徴収で無年金者をなくす)
  7. 国民的議論(国民的な議論の下で制度設計)

 (6月29日 日本経済新聞)


その他ニュース : 完全失業率、3カ月連続の悪化 5月 5.2%、求人倍率は改善

投稿日時: 2010-06-30 09:29:15 (1639 ヒット)

 総務省が29日発表した5月の完全失業率はは5.2%と前月に比べ0.1ポイント上昇した。悪化は3カ月連続。景気の持ち直しを背景に、仕事を求める15〜24歳の若年者が増え、失業率を押し上げた。

 厚生労働省が同日まとめた有効求人倍率は0.02ポイント改善の0.50倍。求人は徐々に増えているものの、雇用に結びつかない「ミスマッチ状態」が続いている。

(6月29日 日本経済新聞)


その他ニュース : 新社会人「デートより残業優先」過去最多85%

投稿日時: 2010-06-29 08:23:51 (1625 ヒット)

 今春入社した新社会人の8割以上が「デートより残業を優先する」考えていることが、財団法人日本生産性本部(東京)の調査でわかった。

 調査は3〜4月、同本部主催の研修を受けた会社の社員2663人を対象に実施。
「デートの約束があった時、残業を命じられたら、あなたはどうしますか」という質問に、
85・3%「デートをやめて仕事をする」と回答。
「ことわってデートをする」は14・2%にとどまり、
この質問を調査項目に入れた1972年以降、「仕事優先派」過去最多になった。同本部によると、「デート優先派」が最も多かったのは、バブル期の91年入社組の36・7%。調査担当者は、「厳しい就職戦線をくぐり抜けてきただけに、プライベートよりも仕事を優先する傾向が例年より強いのでは」と分析している。

(6月28日 読売新聞)


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